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[解説]
大分県の姫島村にアサギマダラが集まることが脚光を浴びたのは04年のこと。
NHKを含む複数のテレビや、姫島中学校などのHPで紹介されたりした。
04年5月下旬には推定千頭以上の個体が集結している様子が観察された。
05年5月19−20日、実際にそこを訪れて見た。
めざす場所は姫島のみつけ海岸。写真はそのみつけ海岸の光景である。
ここはスナビキソウが繁殖しており、それに惹かれてアサギマダラが集まる。
しかし、このときは前年に比べてアサギマダラの個体数は非常に少なかった。
前年には写真1枚に百頭前後が映ったのだが、今年は一見して10数頭以下。
時には1頭も見られない時間帯もあった。島の他の場所も少なかった。
その理由は、昨年の大型台風の繰り返しの来訪にあるようだ。
台風の通過時に大波が起きて、海岸のスナビキソウを砂毎持ち去ってしまった。
地元の中城さん、他の方々が、それを回復しようと甚大な努力をされている。
昨年の台風の風害や塩害で、集まるアサギマダラ自体が少なくなったこともあり得る。
発生地のアサギマダラの食草が被害を受け、発生自体が少なかった可能性もある。
結局、私は初日55頭、2日目84頭で、合計139頭に遭遇して標識をした。
私が提案している推計法によると、再捕獲率を用いた計算によって、この2日間、
島全体で約1155頭がいることが推定された(この数は上限と考えられる)。
2日間で数々の興味深いことが分かり、今後さらに調査をしたいと思った。
姫島は大分県の国東半島から海を5km渡った海中にある。
ここに集まる春のアサギマダラは、おそらく九州方面からやってくるものだろう。
そしてどこへ渡っていくのか。現段階では、推定はできるがまだ確証はない。
春のアサギマダラがこれほど多く一カ所に集合する場所は全国でも知られていない。
喜界島も個体数は多いが、ある程度広い場所に分散している。
奄美大島もそこそこに多いと思われるが、喜界島よりもっと分散している。
スナビキソウはPA物質を含んでいるので、それを求めて雄のアサギマダラが来る。
しかし、なぜここにそれほど多くの個体が集まるか、に関しては謎があり、
大変貴重で大いに興味が持たれる場所だ。謎の解明を今後に待ちたい。
【上の写真はパラレル法で立体視ができるのでやってみよう】
メッセージ「特殊な現象に注目し、その本質を探ってみよう」
注:全人会ニュース502号の冒頭写真の「みつけ海岸」も参照してください。
---SRSは地球の能力開発---
---心の中の自然を育てよう---
【撮影・解説:栗田昌裕 050429撮影050510記】
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